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竜胆に成層圏の色やどる

⛰️俳句の旅

「竜胆に成層圏の色やどる」

川野里子

以前、登山をした際、岩の間にひっそりと咲く竜胆を見つけ、思わず足を止めたことがある。

その鮮烈な青紫は、厳しい山の中でひときわ輝き、まるで「命の色」のように感じられた。

以下、AIによる鑑賞。秋の山野に咲く小さな竜胆の青紫を、遥か上空に広がる「成層圏」の色として捉えた、雄大な発想の一句です。竜胆は岩陰や草むらにひっそりと咲く花ですが、その深く澄んだ色は、山の風景の中で思いがけないほど鮮やかに目に飛び込んできます。以前、登山をしたとき、岩の間から忽然と姿を現したような竜胆に出会い、その美しさにはっとした経験があります。その記憶を重ねると、「やどる」という言葉がいっそう印象深く感じられます。遥かな天空の青が地上へ降りてきて、一輪の竜胆の中に凝縮され、静かに息づいているかのようです。足元に咲く小さな花と、はるか彼方の成層圏。その途方もない距離を「色」によって一瞬で結びつけるところに、この俳句の鮮やかな詩的飛躍があります。厳しい山の自然の中に咲く竜胆の生命力と、果てしなく広がる天空の青。その二つが響き合うことで、地上と空が一本の青でつながっていくような、清冽でスケールの大きな美しさを感じさせる一句です。