大分県豊後大野市で、炭づくりから原木椎茸の栽培、さらに炭火乾燥まで一貫して手掛ける宗像さんたちの「炭火干し椎茸」を使って、ちらし寿司とあおさ海苔汁を作りました。生産現場を知っているだけに、食卓に並べるたびに作り手の情熱や里山の風景が思い浮かびます。
今回改めて感じたのは、この椎茸の持つ圧倒的な品質の高さです。戻し汁は美しい金色を帯び、雑味のない澄んだ旨味が広がります。その出汁を使ったあおさ海苔汁は、香り高く上品な味わいに仕上がりました。また、戻した椎茸は乾物とは思えないほど瑞々しく、まるで生椎茸のような食感です。噛むたびに豊かな旨味が広がり、ちらし寿司の具材としても存在感を発揮してくれました。
宗像さんたちは、くぬぎの炭焼きから原木づくり、椎茸栽培、炭火乾燥まで気の遠くなるような工程を積み重ねています。大量生産では決して生み出せない品質は、こうした丁寧な手仕事によって支えられています。里山の資源を循環させながら生産する姿勢も大きな魅力です。
その品質は高く評価され、炭火干し椎茸は【食べるJAPAN美味アワード2026 グランプリ】を受賞しました。全国から集まった優れた食品の中で最高賞に選ばれたことは、生産者の技術力と情熱の証と言えるでしょう。
椎茸は煮物や炊き込みご飯はもちろん、寿司や汁物など幅広い料理で活躍します。素材そのものの力が強いため、シンプルな調理ほどその魅力を実感できます。日々の食卓を少し贅沢にしてくれるだけでなく、日本の里山文化や食文化の豊かさまで感じさせてくれる逸品です。
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